精神科医大塚のお金、婚活、診療の一コマ

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新型コロナウイルス対策の不都合な真実

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コロナウイルスで日本中が大変なことになっていますが、いかがお過ごしでしょうか。

本日は新型コロナウイルス対策についてあまり指摘されていないことを一つ紹介したいと思います。

 

新型コロナウイルス対策での不都合な真実

早速結論から行こうと思います。不都合な真実というのは

皆さんが頑張るほど、コロナウイルスが流行する期間は長くなる

ということですね。下の図は厚労省のHPに載っている図なのですが、対策した場合のグラフをよく見てください。対策したほうのグラフはピークの患者数は少ないですが、時間経過(流行期間)は長くなっているのが見えると思います。

対策すると収束するまでの期間は長くなる。

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まぁ単純に考えても流行する速度が早ければ、全員すぐにかかるので、収束するのも早いですよね。逆もしかりでゆっくり流行すると、ゆっくり感染者数は増えて、収束する期間は長くなります。

なので、初期の段階ではブラジルの首相やイギリスの首相は経済を優先し、国民全員がかかる方法を取ろうとしました。もちろん今は想定される死亡者数や流行の速度から感染を抑える方向に政策の舵を切っています。

 

死亡者数を抑えるにはやはり基本の対策を

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厚労省より 一部改変

それでは、対策などしないほうが良いのでしょうか。それは誤りだと思います。

ここからは耳タコな説明だと思うんですけど、爆発的に感染者数が増えると、医療機関がパンクしてしまい、重症者でも入院できないという事態が発生します。また、コロナ以外の病気でも手術が延期になったり、入院が延期になったりすることでいつもだったら助かった命も助からなくなるかもしれません。

なので、三密を防ぐ、人との接触を避ける、手洗いうがい、マスク等の基本的な対策を一つ一つやっていきましょう。

ただ気になるのはあと2週間頑張りましょうという意見を聞くことが多いのですが、私はGW明けにコロナが収束するイメージを持っていません。なので結構長期戦になるというのを意識して、できる範囲で頑張るといいのかなと思います。

政府も対策を一生懸命するほど長引くというのは意図に言わないようにしてると思うんですよね。頑張っても長引くんだったら感染対策頑張らないよっていう人が増えちゃうと思われるので。もちろん感染対策をしっかりしないと死亡者数が増えてしまうので、頑張った方がいいですよね。

 

知り合いのtwitterの呟きのコロナでの変化

ここからは友人と自分のコロナでの診療の変化を書いていきます。

同期はちょうど病棟を切り盛りし始めた位の年なので、最前線でコロナウイルスと戦っている人も多いと思いますが、twitterにはコロナ関係の呟きは全くありません。多分、前線でやっている人は守秘義務等の問題でつぶやくリスクが高いと判断しているのかなと思います。

 

自分の外来診療の変化

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自分は専門が精神科なので発熱がある人はほとんど見ません。熱がある人は精神科には来ないですよね。なのでのんきにこんなブログを書いてます。

診察の変化としては外来は3密を防ぐということで距離をとってやっています。耳が遠い人も多いので大きな声で話すことが多くなりました。

 

コロナ対策のまとめ

こういうタイトルにするとコロナで不安だなって人が見てくれるかなと思います。

社会情勢が悪くなると何とか頑張ってやっていた人も不安が強くなって、辛くなっちゃうことも多いと思うんですよね。なので、無理せず精神的にも健康に過ごしてくれるといいなと思います。

できる範囲のことを決めて後はかかるときは何をやってもかかるので、いい意味で諦めて、やれることをやっていきましょう!

そしてこういう時には不安に付け込もうとする人も増えます。今日はポストに宗教の勧誘が入っていました。もちろん宗教、信仰というのは良いものだと思いますが、不安に付け込んで勧誘する人にはお金目的の人も多いと思うので気を付けてくださいね。

後この記事は医者が書いておりますが、感染症に対してはほぼ無知な医者が書いております。なので正確な情報は厚労省等の一次情報を当たってください。

 

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